コペルニクス的転回

A3!を心理学的アプローチで考察するブログです。

【心理機能から考察!】ふたりの関係~俺たち同窓生編~【綴・一成】

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軽い気持ちではじめた相性論ですが、結構興味を持っていただけたようで何よりです!前回が人気のある二人だったのもあるのかもしれませんが、皆さん相性はやはり気になるんですね。ちなみに私の手にかかかれば悪い相性も良くなってしまいます(笑)捉え方の問題ですからね。対処の仕方と距離の取り方を学ぶことは、全ての人間を愛せるようになるための近道です。急がば回るには、人生の時間があまりにも足りなすぎる!

てなわけで今回のふたりの関係は【俺たち同窓生】皆木綴と三好一成です。高校時代の先輩・後輩ですね。相性論はあまりにも日本語の資料が少なすぎるので英文の資料を翻訳しながら考察するので時間がかかりますね。私が英語できないのが悪いんですけど。

INFJとENFP

二人の関係は消火関係です。何やら不穏な響き…?その他にも反対(Opposing、Contrary)・中和の関係(Relations of neutralization)とも言うそうです。MBTI表記としては「逆同同逆」の関係です。ENTPに対してのINTJ、ISFPに対してのESFJなどがそれに当たります。

では手っ取り早く心理機能をおさらいしてみましょう~。左から優先度の高い順番です。

【皆木綴(INFJ)】 内向的直観(Ni)外向的感情(Fe)内向的思考(Ti)外向的感覚(Se)

【三好一成(ENFP)】外向的直観(Ne)内向的感情(Fi)外向的思考(Te)内向的感覚(Si)

お分かりですか?外向/内向を取っ払って考えた場合、二人ともN→F→T→Sと同じ順番で心理機能を使っています。にも関わらずその全ての外向/内向反対になっています。この場合どのようなことが起こるかと言うと、共通の話題に対し解釈の違った答えが返ってくるのです。未来予測やクリエイティブが大好きで人に親切にするのが好きという共通点を持ちながらも、これらの目的が全く逆方向を向いているためお互いの特性をお互いが消火(中和)してしまうようなイメージです。(中和とは、性質の異なるものが互いに融和してそれぞれの性質を失うという意味です。)

熟成vsインスタント、共感vs同情

良き例となるバクステ会話がありますのでここでご紹介しましょう。

※真夜中の住人 月岡紬SRバクステ「来たれ、ストレイシープ」より

綴「レポートが終わったらご褒美にプリンを3個いっきに食べる予定だったのに、1つ食べられた!ムカつく」(Ni)

一成「間違えて1つプリンを食べたのは悪いけど、俺がお詫びに同じプリンを買ってきてあげるから、全部で5個になってむしろラッキーじゃん!」(Ne)

 二人は互いの主機能であるN【未来の可能性】の話をしています。

上記の基礎の記事では詳しく直観機能の説明をしていますが、要約すると

Ni(綴) … 未来の可能性は1つ(多くの可能性の中から1番良いものを1つだけ選ぶ)
Ne(一成)… 未来の可能性はたくさん (多くの可能性を状況に応じて臨機応変に選んでいく)

 このようになります。まさに先程例に挙げたプリンの会話そのものです。綴はレポートが終わったらご褒美にプリンを食べる!という熟成されたアイデア(Ni)のためにきちんとプリンに名前も書いて冷蔵庫に入れておいたのに、一成はそれを気づかず食べてしまいます。一成は外向的直観(Ne)を使うため可能性がシャボン玉のようにどんどん湧き出てくるので、「それなら俺が同じ3連プリンを買ってくれば、残った2連+新しく買った3連で合わせて5連になってラッキーじゃん!」と即席のアイデア(Ne)を提供します。熟成されたアイデア(Ni)を使う綴にとって即席のアイデア(Ne)なんて紙のように薄く軽率に感じます。

またこの会話の続きで綴は一成に「物で返せばそれでいいと軽く思ってるだろ!」と怒ります。これは補助機能に外向的感情(Fe)を使うので「お詫びにモノを買ってくる」という行為に誠意がないように感じるからです。外向的感情の人は「ごめんね。俺が悪かったよ」という気持ちをきちんと表情と言葉で直接的に表現(共感)して欲しいのです。一方で一成は補助機能に内向的感情(Fi)を持っているので、言葉で表現するよりも当人の身になって考えてあげること(同情)が最も誠意のある対処法だと思っています。なので、ちゃんと謝ったしアイデアも提供したのに怒るのはわけがわからない!と思います。一成は後に「ちゃんと謝りたいけど、謝りに行ったらまた喧嘩になっちゃいそうで…」と言いますが、このような消火合戦が常日頃起きているが故の発言でしょう。綴の考えは分からんでもないけど、自分の考えを分かって欲しいという気持ちもあるために、それが火に油を注ぐ形になる可能性があることを一成はよく知っています。消火関係の二人が“同じ手法を用いて問題を解決する日”は永遠に来ないのです。

紛争から気付かされれる“アイデンティティ”

通常、対立が生じないような話題(両者とも被害を被らない)の場合、「共通のテーマに関して違った手法を取る」ような相手は非常に魅力的です。そういう考えもあるのか!おもしろい!と感じることがたくさんありますし、刺激的で一緒に居るのが楽しくワクワクします。ただ、それを自分のものにしようとか相手もそうすべきとか…そういった領域まで仲が深まると途端にこのような中和現象(紛争)が起きてしまいます。この二人の場合は友人関係ですが、例えば消火関係の相手と結婚生活を送るなどといった場合は殊更こうした紛争は耐えないものとなるでしょう。

「絆のキャンプ大作戦」での二人の紛争が最も有名な紛争かと思います。この消火関係は第三者を含めたグループ活動に於いて関係の不和が起きやすいです。一成が綴の半目の写真をインステにアップしようとしたり、カンパニーの人たちに見せたりしたことがこの紛争の原因でした。消火関係の居るグループ活動では、外向型(E)側が第三者に対し主機能-補助機能等の強い心理機能を使って自己アピールするのですが、これが内向型(I)にとっては強い攻撃性や疎外感を感じてしまい不和が起きてしまうのです。「つづるんの半目写真を見せたら皆が楽しくなるかも」というのはまさに即席のアイデア(Ne)による感情の共有(Fi)です。これが綴にとっては気に食わないし強烈な疎外感だったわけ。人の尊厳を踏みにじるアイデアなんて愚かすぎるし軽率すぎるから、INFJの中でこのアイデアは採用されないのです。(Ni-Fe)

しかし紛争というのは決して無意味でも悪でもありません。私たちが何故“怒り”を覚えるのかというと、そこに正義があるからです。正義とは強い自己主張。どうでもいいと思っていることに対して主張をすることはありません。なぜ自分は相手の言っていることが気に入らないのか、なぜ相手はこんなにも怒っているのか、それを理解することで気付くことってたくさんあります。相手を傷付けるためだけにわざわざエネルギーを消耗してまで憤慨する人などほとんど居ません。そこに何かしらの正義と主張があるのです。消火関係の場合「紛争を繰り返す」というだけで、愛のある関係ならば対立関係を修復しようとします。対立関係を修復する力は双対関係等の紛争が起きづらい相手からは学ぶことができません。実際この消火関係について書かれた資料の中には「不安定な関係だからこそ、お互いを大切にし合った」と語っているものがありました。消火関係との紛争が起こった時にはまず感情的な世界から脱却すると良いです。感情に任せ「相手は間違っている」とか「相手は自分を傷付けている」と勘違いしてしまうと、何も得られるものはなくなってしまいます。一度頭を冷やし一人の時間を設けることはとても大事ですし、これが消火関係の相手から学びを得る時間となるのでしょう。綴と一成はきちんとそれを理解し、紛争が起きる度に新たな気付きと学びを得、関係を修復しています。まだ若いのにきちんと相手を理解しようと努めるところ、素晴らしいです!

【私見】「俺たち同窓生」についての総括

いやぁ、すごい翻訳してて「!!!!」と気付きの連発でした。自分の中でぼんやりと理解はしていたものの資料を読んでいくうちに、このふたりの関係にぴったりとパズルのピースがハマっていく感覚でして。いや、もちろん資料のほとんどが「この二人は安定した関係を築き上げることができません」と書いてあるんですけどね。安定した関係ばかり求めて生きてたら人間何も成長できないし学び刺激もなくつまらないだろうと思っているので。こういう相手に出会えている人って本当にラッキーだなと思います。私も出会いたい、消火関係!まぁこんなふうに「悪い」と言われているものこそ、それが本当に悪いことなのかきちんと考えてみることが私は大好きです。理論上この消火関係は「相性が悪い側」の評価をつけられがちです。この二人の「やりとり」だけを見たら相性は確かに悪いのかもしれないけど、「人生への影響力」として見たらとても悪いものとは思えないですし、多大なる影響力を発揮するものかと思います。特に一成は「全ての人生の出来事には意味がある」をモットーとするENFP型ですからね。綴のように自分のアイデンティティに競争してくる相手というのは「本当の自分探し」に於いてとても意義を感じることかと思います。感情的には辛いでしょうけれど、辛いだけでは終わらないタフさもあります。

「対立が生じないような話題では刺激的で楽しい」とありますが、例えば「あかの他人の作った舞台や映画の批評をする」とかだと結構楽しいみたいです(笑)お互いの尊厳を踏みにじるものでないですし、クリエイティビティに大きな刺激を与えそうですからね。是非やってみて欲しいです。